2015年1月16日 再診
今日は手術で切り取ったがん細胞の病理診断の結果がわかる。
術後に、病院から「乳房の手術を受けられた方へ」というプリントをいただいた。
術後、日常生活はどうしたらいいか?下着はどうしたらよいか?リハビリはどうしたらよいか?また、自己検診のやり方や、相談窓口など、細かくとても親切に書かれている。
いろんな不安を解消してくれる内容でかなり役立つ。
その1項目に、
退院後の定期検診について
という項目もある。
◉手術後の病理組織の結果に基づいて、今後の治療方針が決定します。治療内容はそれぞれ違うため主治医とよく相談しましょう。
◉手術後10年間は定期検診があります。医師の指示通りの外来通院となります。
ネットなどで調べてみると、乳がんは個別化医療というのが進んでいるようだ。
詳しいことは難しくてわからないが、その人それぞれの病態やがん細胞の状態、またはどれだけ全身に散らばっている可能性があるかなどを調べ、それに合わせて再発予測をし、その後の治療方針を決めていくようだ。
(と、私は理解した)
入院時など患者同士で話す機会もあり、
治療内容が違うと不安になったりするが、
同じステージでも細かく見ると違いがあるので、人と違うことで不安になる場合は、主治医とよく話してみると良いと思う。
私の先生は、淡々と説明をたくさんしてくれるのでわかりやすかった。ただ、はじめの頃は本人動揺してしまっていて冷静に聞けないので、誰か落ち着いて聞ける人と一緒に説明を聞くことも大事だと思う。
さて、再診の順番が来たので結果を聞く。
まずは、分かりやすいように結果の項目が書かれている紙を出してそれに先生が書き込みながら説明をする。
私の場合、左右あるのでややこしいがひとつひとつ説明してくれる。
1.組織型
右 乳頭線菅がん
左 硬がん
2.しこりの大きさ
右 45×40×30mm
左 7×5×5mm
3.リンパ節転移
右 0
左 0
4.ホルモン受容体の有無
左右ともあり
女性ホルモンにより、乳がんが増殖する場合がある
5.HER2(ハーツー)タンパク発現の有無
左右とも1
HER2タンパクを多く発現しているとがんがどんどん増えていきますが、このタンパクを標的とした薬剤が使用可能となる。
0から3までの数字で表されていて、2を境に多い少ないの判断がある。
私の場合は、1なので少ない。
6.組織学的悪性度(核異型度)
グレードいくつというのがこれだ。
がんの顔つきとも言われており、正常な細胞とどれだけ違いがあるかを、形から判断する。
1-2-3とあり、数字が大きくなるほど悪性度が高い。
右 3
左 1
右はグレード3になってしまった

またこの時先生がki67値というのも説明してうれた。
私の場合、左右ともki67が5-20%とのこと。
欧米ではこの値が14%以上の場合は抗ガン剤をやり、日本では20%以上がだいたいの指標になっているとか、、、。
だから、ギリギリどうするか?というラインですね〜と先生。
この時点でたくさん説明されている私としては、思考能力ゼロ。
はあ〜。というしかなかった。
次。
7.切除断端
右 ±
左 −
手術により切除した断端に腫瘍があるかどうかを調べることにより、腫瘍が取りきれているかどうかを調べる。
−・±・+の3段階になっており、−が少ないもしくはないということになる。
これが多いと放射線治療となる。
が、部分切除の場合はどのみちやるようだ。
微細ながんが取りきれていない可能性が高いからだと理解する。取りきれてなければ、再発の可能性も上がるからだ。
8.脈管侵襲
右 ±
左 −
血管やリンパ管に腫瘍細胞が侵入しているかどうかを調べます。侵入していなければ全身に転移している可能性は低くなります。と書いてある。
これも
−・±・+の3段階になっており、−が少ないということになる。
先生が言うには、−だからといってないわけではないと。−は少ないという意味です。と仰っていた。
まあ、長くなったが、これらをざっくり説明してもらい、私は悪いのか?良いのか?よくわからないまま、
こういう結果となりましたので、
今後の治療方針は、
まずは患部の放射線治療
その後、抗ガン剤をやるか否か。
終わったら、ホルモン療法をやる。
という方針になった。
グレード3、ki67が20%というのが気になるが、このさまざまな数値の全体を見ての判断になるのだろう。
次回からは放射線治療となるので、
放射線科へ行くこととなる。
最近撮った秋のそら